そして、もう一つ大きな学びとして、本多さんの人間的な魅力を間近で感じることができたのは、とても貴重な経験でした。この方の良さをもっと多くの人に知ってもらいたい、野球のフィールドだけでなく、経営やビジネスの場面でも活かせる考え方を持っていると感じたんです。そうした思いから、講演活動なども行い、本多さんの人柄や価値観を伝える機会をつくるようにしています。
“牽引する” ではなく “導く”——山下直樹が語る、理想のリーダー像

―――山下さんが考える「理想のリーダー像」とは、どのようなものですか?
リーダーというと「牽引する」イメージが強いですが、私の考えるリーダー像は少し異なります。どちらかというと、同じビジョンを持つ仲間が集まり、共通の目標に向かって進めるように導く存在 でありたいと思っています。
―――なるほど、“引っ張る” というより “導く” というイメージですね。
はい、まさにそうですね。そのために、チームの共通認識を明確にし、それを振り返る機会をつくることで、成長のきっかけを生み出すことを大切にしています。ただ指示を出すのではなく、メンバーが主体的に考え、行動できる環境をつくることが大事だと思っていて。
―――確かに、自分で考えられる環境があると、より成長しやすいですよね。
そうなんです。だからこそ、自由度を与えることもリーダーの責任 だと思っています。チーム全体に思いを浸透させながら、一人ひとりが自発的に動ける環境を整えることが、私にとっての理想のリーダー像ですね。
―――その理想に近づくために、日々意識されていることがあれば教えてください。
意識しているのは、物事を断片的に見ないことですね。一喜一憂せず、目の前の出来事だけで判断しないように心がけています。例えば、スタッフの行動に対して『なぜこうしたのだろう?』と疑問に思うことがあっても、その背景や経緯をまず聞くようにしています。
―――なるほど、表面的な部分だけで判断しないということですね。
はい。スタッフの歴史や背景にも目を向け、自分自身に原因がなかったかも振り返る ようにしています。そのうえで、“ついていきたい” と思われるリーダーを目指したいですね。
―――とても大切な視点ですね。その考え方は、どこからきているのでしょうか?
僕には子どもが二人いるのですが、もし彼らが将来、何か相談をしてきたときに、自分はどう答えるだろう?と考えることがあります。そのときに、自分の答えが『正しい』と思えるかどうか。それを基準に、自分自身の在り方を見つめ直しています。
―――お子さんの存在が、ご自身のリーダーとしての在り方にも影響を与えているんですね。
そうですね。“未来に誇れる自分たち” を目指すこと を大切にしながら、日々意識して行動しています。
失敗するまでやり続けたら、いずれ成功する
―――これまでのキャリアの中で「挑戦してよかった」と強く感じたエピソードを教えていただけますか?
僕は、自分に依頼が来たことは 基本すべて受けるスタンス なんです。新しいことに挑戦することに対して、不安を感じることはほとんどなくて。
―――すべて受けるんですね!それだけ挑戦を重ねてこられたのはすごいですね。
そうですね。今までの経験上、やればなんとかなる という実感があるので、どんなことでもまずはやってみようと思っています。
―――なるほど、“まずはやってみる” という姿勢が大事なんですね。
はい。僕は、失敗するかどうかではなく、日々の行動で結果は決まる と思っていて。だからこそ、成功するまで挑戦し続けることが大切 なんですよね。
―――確かに、続けること自体が成功につながるという考え方ですね。
そうなんです。もちろん、時間がかかることもあるかもしれません。でも、失敗するまでやり続けていたら、いずれ成功する はずだという自信があります。
―――それだけ続ける覚悟があれば、どんなことでも乗り越えられそうですね。
振り返ってみると、どの挑戦もやってよかったと思えるものばかりです。何事も “やってみないとわからない” ので、これからも前向きに挑戦を続けていきたいですね。
―――とても前向きな姿勢ですね!山下さんのこれからの挑戦も楽しみです。
対面インタビューを通して感じた、山下さんの魅力
今回は対面でのインタビューでしたが、山下さんは 仕事への情熱が溢れ、周囲からの信頼も厚い、とても魅力的な方でした。
学生時代から 野球部のキャプテンや応援団長など、リーダーの役割を担うことが多かったそうですが、すべて周囲からの推薦だったとのこと。お話を伺う中でも、その謙虚な姿勢と、人望の厚さがにじみ出ていると感じました。まさに、自然と人が集まる愛されるリーダー像そのものです。
クリエイターに愛される、ジブリのようなコワーキングスペース

今回の取材場所として使わせていただいたのが、山下さんが運営する コワーキングスペース。この空間がまた、とても魅力的でした。
まるで ジブリの世界に入り込んだかのような温かみがあり、クリエイターの方々が多く利用されているそうです。飲食OK、アクセスも良好、そして植物に囲まれた癒しの空間 が広がっています。
特に印象的だったのは、植物がすくすくと育つように設計された照明や環境づくり。山下さんは「植物が生き生きと育つような環境なら、人も生き生きと働けるはず」との想いを込めて、この空間を作り上げたそうです。


さらに、一日利用も可能とのこと!私自身も、ぜひ仕事の場として活用してみたいと思います。

すずかん
福岡県福岡市出身。フリーライター兼シナリオライターとして活動中。趣味はカフェ巡りやハンドメイド、動画編集。地元・福岡をこよなく愛し、福岡で働く魅力や多様な働き方を発信していきたいと考えています!
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