
今回の「にっぽん全国”シゴトのある風景”」では、福岡県を拠点に活動するフリーアナウンサー・山口玲香(やまぐち れいか)さんにインタビューを行いました。山口さんは、24年間にわたりメディア・エンターテインメント業界で活躍し、幅広い分野でその実力を発揮してきました。現在は事務所に所属せずフリーランスとして活動しながら、さらなる仕事の幅を広げるために挑戦を続けています。
今回のインタビューでは、フリーランスとしての働き方や、その中で見つけた福岡で働くことの魅力について、詳しくお話を伺いました。
山口 玲香(やまぐち れいか)さん
◾️プロフィール
長崎県生まれ、福岡県育ち。西新小学校、百道中学校、西南学院高等学校を卒業。主にRKB毎日放送やTVQ九州放送などのレギュラー出演を中心に、福岡県内でレポーターやイベント司会として活躍。2021年・2022年には「福岡くん。」の歌うまタレント選手権で2連覇を達成。舞台出演経験もあり、作品「大正くるま浪漫」では安子役を演じるなど、多方面で活躍中。


フリーランスとして活動する中での苦労と努力
―――フリーランスとして活動する中で、一番苦労したことや、乗り越えるために努力したことは何ですか?
一番苦労したのは、『ギャラの話を自分でしなければいけない』という点ですね。事務所に所属していれば、マネージャーが対応してくれるのですが、フリーの場合はすべて自分で金額を提示して交渉しなければなりません。それに加えて、時にはお断りをする場面もあって、正直今でも心苦しいことがあります。
―――提示された金額をお断りするのは、特に大変そうですね。
そうなんです。特にイレギュラーな案件だと、どうしても悩むことが多いです。でも、自分のためだけじゃなくて、業界全体やこれからこの道を目指す後輩たちのためにも、適正な金額を提示することが大事だと思っています。
―――それを続けるのは、かなり勇気が必要ですね。
そうですね。この経験を通じて学んだのは、自分の価値を信じることです。適正な条件を提示する勇気を持つことが、この仕事を長く続けていくためには必要なんだと感じています。今でも悩む時はありますが、仕事内容や拘束時間に応じて自分の中で基準を設けて、それに沿って交渉するようにしてからは、少し気持ちが楽になりましたね。」
仕事を続ける上で大切にしている価値観
―――フリーアナウンサーとして仕事をする上で、大切にしている価値観やモットーはありますか?
やっぱり、一番大切なのは体調管理です。事務所に所属していれば、もし体調を崩したときでも他の方に代わってもらうことができますが、フリーの場合はそれができません。私が休んでしまうと、多くの方に迷惑をかけてしまうので、日頃からとにかく気をつけています。
―――具体的には、どのようなことに気をつけていますか?
実は、インフルエンザやコロナが流行する前から、冬場はマスクや加湿器が手放せませんでした。あと、喉のケアグッズも常に愛用していますね。声が命の仕事なので、喉を守ることには特に気を遣っています。
―――声を大切にするお仕事ならではですね。
そうですね。駆け出しの頃は、1本1本の仕事が本当に勝負でした。『この仕事が成功しないと次がないかもしれない』という気持ちで、一つひとつ丁寧に取り組んできました。その分、常にベストコンディションでいるために、心と体のケアを徹底することが必要だったんです。これからも、それを忘れずに続けていきたいと思っています。
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