なぜ効果的だったか:
- 怒りは不安よりも強い「感情」として働く
- 具体的な対象への怒りを思い出すことで、漠然とした不安から焦点がずれ、気づいた時には症状はおさまっている。
- パニ症発症のことで埋め尽くされた状態の頭の中を、別の感情エネルギーへ向けることで気持ちを紛らわせることができる。
2. ツボ押しによる対応
具体的な方法:
- 手のひらの中心から親指側に向かって、肉厚な部分を探す
- 心地よい圧を加えながら、徐々に強く押す。ゆっくりと押すのがいい。(以下の写真の位置)
- ゆっくりと深呼吸をしながら行うとより効果的

なぜ効果的だったか:
- 物理的な刺激を与えることによる気の紛れ
- 自分でコントロールできる感覚(というよりはツボを押すことで「楽になれる」という意識が芽生え、効果が出ればそれが安心に繋がる)
- ツボを押すことでの胃の働きへの良い影響(吐き気を抑えることに関しては、このツボ押しに効果があった)
3. 環境のコントロール
会議での対処:
- 出口に近い席を確保する
- 必要に応じて休憩を取れる体制を整える
- いつでも席を外したっていいと開き直る
- オンライン会議にシフトしていく
移動手段の工夫:
- 車の運転は自分で行う:コントロール感の維持
- 飛行機の代替手段を検討:新幹線や夜行バスなど
- 電車は混雑時を避ける:時差出勤の活用
新しい”自己流”の構築
1.自分の状況を認識・受容することの重要性
- 症状を「自分の一部」として受け入れる
- 完璧を求めすぎない
- 自分のペースを守ることを優先する
2. 環境の最適化
生活リズムの調整:
- 十分な睡眠時間の確保(睡眠不足は非常に危険。最低でも6時間は取りたい)
- 規則正しい食事(過度のアルコール、カフェインは×)
- 適度な運動(筆者の場合は運動不足も要因の一つであったかもしれない)
回復へのプロセス
三者三様のライフスタイルがあり、一概にはなかなか説明ができないのだが、経験した筆者は一つ思うことがある。
それは、「何かに夢中になること」が、心を強くし、発作を忘れさせる原動力になるのではないかということ。結局は自分のネガティブな思考から発生するものであることから、単純に、ポジティブになれる何かに、思考割合を占めていくことが大切なのではないだろうか。筆者の場合はとにかく、「気を紛らわせれば、発作はおさまる」という法則を見出してからは、別の何かに集中することが一番効果的であったように思う。難しいことかもしれないが、小さくても、効果感を得たりするような成功体験を積み重ねるうちに「それ」を忘れることが出来るのかもしれない。
大切なのは、焦らないこと。一時的な後退があっても、それは回復過程の自然な一部だと理解することが重要である。自分のペースを守りながら、着実に前に進んでいくことで、必ず状況は改善する。

最後に
パニック障害は、確かに厄介である。しかし、それは必ず克服できる問題であることも確か。筆者自身、様々な困難を経験しながらも、自己流のその”何か”を見つけ、普通の生活を送れるようになった。
ーー同じように苦しんでいる方々へ。あなたの人生は、誰かの基準や都合に合わせる必要はありません。自分が納得するスタイルを見つけ、それを大切にしていってください。必ず、光は見えてきます。前を向いて歩んでいくその姿が、きっと誰かの希望にもなるはずです。
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